たまには話題を変えてみる
2006年10月5日 時事ニュース先日、次の国連事務総長に韓国のバンギムン氏が内定しました。
事務総長はどういう基準で選ばれているのか気になったので、軽く調べて見ました。
歴代の国連事務総長です。
1 トリグブ・リー 1946年2月 -1952年11月 ノルウェー
2 ダグ・ハマーショルド 1953年4月 -1961年9月 スウェーデン
3 ウ・タント 1961年11月-1971年12月 ミャンマー
4 クルト・ヴァルトハイム 1972年1月 -1981年12月 オーストリア
5 ハビエル・ペレス・デ・クエヤル 1982年1月 -1991年12月 ペルー
6 ブトロス・ブトロス=ガーリ 1992年1月 -1996年12月 エジプト
7 コフィー・アナン 1997年1月 -現職 ガーナ
国連事務総長は地域持ち回りとされています。
任期は5年ですが、特に問題が無ければ2期10年務めるのが慣例です。
次に、これまでの事務総長を輩出した国の背景です。
・ノルウェー、スウェーデン、オーストリア
いわゆる戦後体制、東西冷戦で東と西の境界線「鉄のカーテン」の至近、かつ中立的態度を取っている国家です。
スウェーデンは近代以降伝統的に中立を保っており、オーストリアは二次大戦後永世中立国化されました。
両国ともNATO、ワルシャワ条約機構双方に加盟しませんでした。
・ミャンマー(当時ビルマ)
ヨーロッパが秩序を取り戻した60年代、冷戦の中心は東南アジアに移りました。
60年には南ベトナム民族解放戦線が南ベトナムとアメリカに宣戦、65年にはアメリカの直接介入が始まりました。
東南アジアではタイ、カンボジアも比較的国情が安定していましたが、内戦中のラオス、ベトナムと広い国境で接していました。
ビルマが選ばれたのはそこに事情があるのではないかという気がします。
・ペルー
79年ニカラグアで革命・グレナダでクーデター、80年エルサルバドルで内戦と、80年前後はいわゆる「アメリカの裏庭」南アメリカが脅かされた時期でした。
ペルーは軍事政権ですが、比較的安定していた国の一つです。
・エジプト、ガーナ
言わずもがな、現代の火薬庫とも言えるアラビアに隣接する、アフリカの国家です。
88年にはPLOが国家樹立を宣言、90年にはイラクのクウェート侵攻が起こりました。
こうして見てみると、その時期の紛争地に近く、ある程度国情が安定している国から事務総長が選ばれていることが分かります。
紛争の調停も事務総長の任務の一つなので当然と言えば当然なのですが。
それでは次の事務総長が何故韓国から選ばれたのかと考えると…、次の紛争中心地は極東と、常任理事各国が認識しているのでは?
数年のうちに北が崩壊したりするのでしょうか。難民大量流出などという事態は勘弁してほしいですね。潘氏の手腕に期待しましょう(棒読み)。
まあ、MMR程度の推察ですが。
事務総長はどういう基準で選ばれているのか気になったので、軽く調べて見ました。
歴代の国連事務総長です。
1 トリグブ・リー 1946年2月 -1952年11月 ノルウェー
2 ダグ・ハマーショルド 1953年4月 -1961年9月 スウェーデン
3 ウ・タント 1961年11月-1971年12月 ミャンマー
4 クルト・ヴァルトハイム 1972年1月 -1981年12月 オーストリア
5 ハビエル・ペレス・デ・クエヤル 1982年1月 -1991年12月 ペルー
6 ブトロス・ブトロス=ガーリ 1992年1月 -1996年12月 エジプト
7 コフィー・アナン 1997年1月 -現職 ガーナ
国連事務総長は地域持ち回りとされています。
任期は5年ですが、特に問題が無ければ2期10年務めるのが慣例です。
次に、これまでの事務総長を輩出した国の背景です。
・ノルウェー、スウェーデン、オーストリア
いわゆる戦後体制、東西冷戦で東と西の境界線「鉄のカーテン」の至近、かつ中立的態度を取っている国家です。
スウェーデンは近代以降伝統的に中立を保っており、オーストリアは二次大戦後永世中立国化されました。
両国ともNATO、ワルシャワ条約機構双方に加盟しませんでした。
・ミャンマー(当時ビルマ)
ヨーロッパが秩序を取り戻した60年代、冷戦の中心は東南アジアに移りました。
60年には南ベトナム民族解放戦線が南ベトナムとアメリカに宣戦、65年にはアメリカの直接介入が始まりました。
東南アジアではタイ、カンボジアも比較的国情が安定していましたが、内戦中のラオス、ベトナムと広い国境で接していました。
ビルマが選ばれたのはそこに事情があるのではないかという気がします。
・ペルー
79年ニカラグアで革命・グレナダでクーデター、80年エルサルバドルで内戦と、80年前後はいわゆる「アメリカの裏庭」南アメリカが脅かされた時期でした。
ペルーは軍事政権ですが、比較的安定していた国の一つです。
・エジプト、ガーナ
言わずもがな、現代の火薬庫とも言えるアラビアに隣接する、アフリカの国家です。
88年にはPLOが国家樹立を宣言、90年にはイラクのクウェート侵攻が起こりました。
こうして見てみると、その時期の紛争地に近く、ある程度国情が安定している国から事務総長が選ばれていることが分かります。
紛争の調停も事務総長の任務の一つなので当然と言えば当然なのですが。
それでは次の事務総長が何故韓国から選ばれたのかと考えると…、次の紛争中心地は極東と、常任理事各国が認識しているのでは?
数年のうちに北が崩壊したりするのでしょうか。難民大量流出などという事態は勘弁してほしいですね。潘氏の手腕に期待しましょう(棒読み)。
まあ、MMR程度の推察ですが。
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